TECHNICAL INFO.

成形解析

成形解析とは

成形解析とは

客先より製品形状データを頂き、このデータを基に面データ(※1)を作成します。
数値シミュレーションでプレス成形工程を再現して実際の製品パネルでワレやシワが出ないように事前に検討します。
弊社では、冷間材だけではなくホットスタンプ材の成形解析も行っています。

※1 面データ:シミュレーションを行う上で必要な仮想実型モデル

成形解析のメリット

シミュレーション上でワレやシワが発生した場合は面データを修正して再度解析します。
これを繰り返すことにより、事前に問題を解決します。
シミュレーションの面データを使用することにより金型設計のリードタイムが短縮させることができます。
また、金型ができてからトライアンドエラーで対策することがなくなるので金型を修正する回数を減らすことができます。

スプリングバック

スプリングバック

成形解析を行う中で、同時にスプリングバック量(※2)も見ることができます。
降伏応力が高くなるほどスプリングバック量も増えていきます。そのためスプリングバックを考慮した、成形工程と工法を考えなければいけません。
また、降伏応力が高くなるほどプレス加工に必要な荷重も増えていくため金型強度を考慮した金型設計が必要です。

※2 スプリングバック:プレス加工で鉄板を曲げたときに元に戻ってしまう現象