PRODUCT INFO.

センサーハウジング

センサーハウジングとは

インバーター内に流れる電流を検知する電流センサー(電動車両におけるモーター制御の根幹部品)の土台となる重要な部品です。
数百ボルトの高電圧、数百アンペアの大電流をモーターへ出力する役割を担っており、厳しい使用環境下においても絶縁性能が要求されます。
世界初の構造である、回生、走行、4WD走行の3モーター一体式を実現し、インバーターの小型化に貢献しました。

センサーハウジングとは

センサーハウジングの強み

精密部品の大型・複雑化

精密部品の大型・複雑化

3モーター一体式により10本のバスバー(大電流通電用の銅板)をインサート成形しています。
寸法精度がセンサー性能に大きく影響を与える為、形状の大型・複雑化が進みましたが、変わらず高精度のものづくりが必要とされました。
樹脂成形収縮による変形対策形状を流動解析を用いて繰り返し確認し、ゲート(樹脂の流入口)位置・数と成形条件の最適化を実施しました。
その結果、大型・複雑部品においても寸法精度を満足するものづくりを実現しました。

電子ビーム溶接による差厚接合

板厚1.5×板厚0.8の差厚接合を電子ビーム溶接にて実現しました。
電子ビーム溶接はエネルギー密度が高くビード幅が狭く熱影響が少ない為、溶接後の寸法精度が非常に高いです。
熱エネルギーへの変換率が90%と高く、真空中で行うことからスパッタ(溶接時に飛散する金属粒)・ボイド(気泡)が極めて少ない溶接が可能であり非常に高品質な溶接です。

電子ビーム溶接による差厚接合